蔵王の山は、ふもととは気候が大きく異なります。標高1,800m前後の稜線は風が強く、平地との気温差は10℃以上。夏でも肌寒く感じることもあり、冬は厳しい寒さになります。
安全に、そして快適に山を楽しんでいただくために、季節ごとの服装と持ち物をまとめました。ご不明な点は、お申し込み前にお気軽にご相談ください。
まずは3つの基本
- 重ね着で調節する厚手の服1枚より、薄手を重ねるほうが快適です。歩けば暑くなり、止まれば冷えます。脱ぎ着で細かく調節してください。
- 綿の服は避ける汗や雨で濡れると乾かず、体温を奪います。下着もシャツも、綿素材ではなく化学繊維を選んでください。
- 雨具は晴れでも必携山の天気はとても変わりやすいです。レインウェアは防寒着・防風着も兼ねる、最も重要な装備のひとつです。
夏季(6月〜10月)の服装・持ち物
山頂部は森林限界を超えた稜線で、日差しを遮るものがありません。強い日射への対策と、風に備えた防寒着の両方が必要です。
服装
| 頭 | つば付きの帽子(風で飛ばないよう、あご紐付きだと安心です) |
|---|---|
| 上半身 | 速乾性の長袖シャツ+薄手の防寒着(フリースなど)を1枚 |
| 下半身 | 動きやすい長ズボン(伸縮性のあるトレッキングパンツが最適) |
| 足元 | トレッキングシューズ(履き慣れたもの)+厚手の靴下 |
| 雨具 | 上下セパレートのレインウェア(ポンチョ・傘は不可) |
| 手 | 薄手の手袋(岩場などでの保護と防寒に) |
持ち物
- ザック(20〜30L)
- 飲み物 1L以上
- 行動食(飴・ナッツなど)
- 昼食
- 日焼け止め
- サングラス
- タオル
- ビニール袋(ゴミ・濡れ物用)
- 健康保険証(コピー可)
- 常備薬
- 防虫スプレー
- 着替え(車に置いておくと安心)
冬季(12月〜3月)の服装・持ち物
樹氷原の稜線は風が強く、体感温度が氷点下20℃を下回ることもあります。肌の露出をなくすことが何よりの防寒対策です。濡れは凍傷につながるため、防水性も重視してください。
服装
| 頭・顔 | ニット帽/目出し帽(バラクラバ)/ゴーグルまたはサングラス |
|---|---|
| 上半身 | 化繊・ウールの下着+フリースなどの中間着+防水透湿のアウター |
| 下半身 | 保温性のあるタイツ+防水のオーバーパンツ |
| 足元 | 冬用登山靴や防水・保温性の高いブーツ+厚手のウール靴下 |
| 手 | 防水グローブ+インナー手袋。予備の手袋を必ず1組 |
| 雪上装備 | 輪かんじきは協会で無料で貸し出しています。ストックはお持ちの方のみご持参ください。 |
持ち物
- ザック(30L前後)
- 保温ボトル(温かい飲み物)
- 行動食(おやつなど)
- 昼食(凍りにくいもの)
- 予備の手袋
- カイロ
- ゴーグル・サングラス
- ビニール袋
- 健康保険証(コピー可)
- 常備薬
- 替えの靴下
- 着替え(車に置いておくと安心)
避けたほうが良いもの
- 綿(コットン)の下着・Tシャツ濡れると乾かず、体温を奪い続けます。低体温症の主な原因です。
- ジーンズ濡れると重く冷たくなり、動きが制限されます。
- スニーカー・長靴滑りやすく、足首を保護できません。捻挫の原因になります。
- 傘稜線では風にあおられ危険です。雨具は必ずレインウェアをご持参ください。
- おろしたての登山靴靴擦れの原因になります。事前に街歩きなどで履き慣らしてください。
装備のレンタルについて
冬季ツアーでは、輪かんじきを無料でお貸ししています。
輪かんじきは、雪国で古くから使われてきた伝統的な雪上歩行具です。しなやかな木の輪で雪を踏み固めながら歩く道具で、蔵王のtourではいまも現役の装備として活躍しています。
装着はガイドがお手伝いしますので、はじめての方もご心配なく。
※ その他の装備のレンタルについては、お問い合わせください。
よくある質問
登山靴は必ず必要ですか?
はい、トレッキングシューズ以上の靴をご用意ください。蔵王の登山道は岩や砂礫が多く、スニーカーでは滑って転倒の危険があります。足首まで覆うミドルカット以上のものが安心です。
装備をどこで買えばいいかわかりません
山形市内にも登山用品店があります。何を選べばよいか迷われる場合は、参加予定のツアー名をお伝えいただければ、具体的にご案内します。お気軽にお問い合わせください。
荷物はどのくらいの重さになりますか?
日帰りツアーの場合、水や昼食を含めて5〜7kg程度が目安です。不要なものを減らし、できるだけ軽くすることが疲れにくさにつながります。
冬の装備を全部そろえるのは大変です
すべてを一度にそろえる必要はありません。まずは防水のアウターと手袋、冬用の靴を優先してください。輪かんじきは協会で無料貸出しています。ご相談いただければ、優先順位をご案内します。
雨や雪の予報でも開催しますか?
小雨・小雪程度は開催しますが、荒天が予想される場合は安全のため中止・別コースでの実施となります。
装備や体力のことで不安があれば、遠慮なくご相談ください。
はじめての方こそ、事前にお話しできると安心です。